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革靴の磨き方
革靴のクリーニングの項で、乳化性クリームでのメンテナンス作業までを解説しましたが、この段階ですでに美しい光沢が出るようになります。乳化性クリームの光沢はワックスの光沢とは異なり、奥からにじみ出るような控えめな艶です。栄養が入って革が潤っている状態です。乳化性クリームのみでもしっかりと磨いてあれば、多少の雨でも水分をはじきます。このままでも気持ちよく革靴を履くことができますが、さらに光沢を出すためには・・・
ワックスを塗る
ワックスは柔らかめのものと固めのものを2種類を使います。柔らかめのワックスは革靴全体に、固めのワックスはつま先やかかと部分などの固い部分の仕上げに使います。まずは柔らかめのワックスを少量塗り、水で薄く塗り広げていきます。ポイントは最初にワックスを塗り、そのあと水をごく少量、ワックスを湿らせる程度に使うことです。自分で試してみてワックスを塗り広げやすく、よく光沢が出る水分の量を覚えることが必要になります。そのあと馬毛より柔らかい羊毛でさらにブラッシングします。次に固めのワックスをつま先やかかとなど、靴の固い部分に同様の手順で塗っていきます。さらに柔らかい羊毛でブラッシングしてひとまず仕上がりです。
鏡面磨き
そして最後に布地に一滴だけ水を付けてアッパー全体を磨き上げると美しい鏡面のような磨きを出すことができます。磨けが磨くほど艶が増していきます。ポイントは一か所を重点的に磨くのではなく、少しずつ磨く場所をずらしてまんべんなく均一に磨くことです。これにより、靴全体がピカピカに輝きます。またワックスを塗るときも磨く時も、使用する布はしわができないように指にしっかりと巻くことも重要です。しわが寄っていると、ワックスの塗布や磨きが均一にできません。
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