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「革靴百年構想」
「革靴百年構想」とは、お気に入りの革靴をしっかりとメンテナンスして永く使いたいという思い、私の靴磨きに向き合う姿勢を表した座右の銘です。私が日常的に履いているお気に入りの革靴は、主に1960~1970年代のアメリカのトラディショナルな靴。いずれも世界中の中古品を探し歩いて収集したものですが、きちんとと手入れをしており、50年の歳月を経た靴とは思えない美しさと機能性を保っています。
良質な革靴は愛情を注いだ日常の手入れがあれば、どこまでも長く付き合うことができます。ただし、どんな靴でも手入さえすれば百年以上履ける訳ではありません。
革靴を長持ちさせるための重要な要素は、以下の3点です。
①優れた品質の皮革を使用した靴
②ソールがリペアできる靴
③お気に入りの靴
①優れた品質の皮革
これは言うまでもありません。シワになりやすかったり、劣化しやすい革、素材の皮革の処理が不十分な靴などは、メンテナンスを続けても限界があります。
②ソールがリペアできる靴
ソールは履いていれば当然摩耗して行きます。どんなに良い靴でも磨いて飾っておくだけでは、靴本来の役割を果たしているとは言えません。靴底は履けばすり減ります。消耗した部分を交換できる構造であることが重要です。
③お気に入りの靴
流行色が強すぎる靴は、そのトレンドが廃れると途端に古くさく感じてしまうものです。その靴を身につけたいと思わなければ、その長持ちさせることもできません。自分が長く愛せる靴であることが大切です。
革靴を丁寧に手入れする楽しみ、お気に入りの靴を履く喜び。革靴を百年使うためは、しっかりと靴を選ぶことが最初の“一歩”です。靴だけに。
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